大漁旗と「さをり」織りを使ってものづくり。
2011/11/08

ものづくり班の鉄太郎です

 過去のブログで大漁旗のお話をさせていただきましたが少しづつですが形になってきました

想いの込められた大漁旗をいただいてその想いを大切にものづくりをしています

半纏や洋服、小物、色々なアイテムに変えることで違った見えた方で大漁旗の魅力をみなさんにお届けできたらと思っています

そして大漁旗の中には津波の被害を受け泥汚れやカビなどが目立つものも沢山あります
そういった大漁旗は洋服にすることが出来ないので頭を悩ませる一つでもあります
そんな時「さをり」と言う織り機に出逢いました
湊地区にある「与喜舎」と言う織工房があります
ここもまた、津波の被害にあった場所です
今は再開して生徒さん達も少しづつ戻ってきています
ここの及川先生がとてもステキで魅力的な人で、
近いこともあって通う様になり先生の色んなお話を聞くうちに大好きになってしまいました
実際も何度も織らせていただいて、織るうちにさをりの魅力に触れるようになってきました
「さをり」は従来の複雑な織り機と違い簡略化されていて誰もが織れる織り機です
障害のある方や子供から大人まで本当に誰でも織れるので
この「さをり」の可能性に僕もワクワクしているところです
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糸も黄色一つとっても色々な黄色があり、
素材も綿、ウール、シルク、カシミヤなど色々あります
縦糸横糸の組み合わせは無限、一つとして同じ物ができないのが最大の魅力です
先生がいつも言います「さをりは一つとして同じ物ができない世界で一つだけのものができるの、
その人がまた同じ物を織ろうとしてもその日の気分で同じ物は織れないのよ」、、、、、
自分の心を映す鏡の様な織り機です


僕たちも大漁旗と漁業用の紐を使って、「さをり」で何か出来ないかと>先生に相談したところ
お忙しい中なのに「いいわよ、協力しましょう!」と、、、さをりを使ってのものづくりがはじまりました
試行錯誤重ね先生とアイデアを出しながら
ネックウォーマー、ミサンガなど色々作ってみましたが、
大漁旗を活かせたものは出来ませんでした
そこで思いついたのが先ほど言っていた津波の被害を受けた大漁旗です
これを裂いて紐状にし、織り込むという事でした
これは戦後貧しく、ものを大切にしていた時に汚れて着れなくなった着物を捨てるのではなく
裂いて織り込んで再利用したのが始まりです。 何か震災後と重なるものがあります
実際に裂いて織ってみたところ、汚れはどこへやら綺麗な色の織りができました
今思えば「さをり」と出逢ったのはこう言うことだったのかもしれません
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オンザロードでも仮設のお母さん達もボランティアも一緒になって体験してもらった事があります
お母さんたちもボランティアも夢中になって終始無言(笑)
楽しかった様でまた来たいと言う声が多く、
色んな人に体験してもらいたいと思ってます
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この「さをり」まだまだこれから活躍しそうです
また仮設のお母さん達を連れて楽しい一時が過せたらと思います
「さをり」をもっと詳しく知りたいという方は
是非こちらからご覧になってみてください
http://www.saori.co.jp/

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