「LONG BEACH HOUSE」プロジェクト
2014/06/06
はじめまして、「LONG BEACH HOUSE」のプロジェクトリーダー「ロング」こと長井です。
これから始まる「LONG BEACH HOUSE」プロジェクトについて、沢山の方に知っていただきたいので、この場をお借りして、情報発信をしていこうと思います。
私は生まれてから53年間ずっと、地元である宮城県石巻市で暮らしてきました。 生まれ育った場所というのはもちろんですが、石巻は海産物の豊富な町として有名で、サーフィンや釣りなど、海のアクティビティが楽しめ、この自然豊かな町が大好きです。
先の東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市。
私の自宅も被災し、仕事も失いました。 「ここに住み続けたい。」けれど先のことは考えられないような状況のなかで、 災害支援で石巻を訪れたNPO法人オンザロードと出逢い、石巻市内中のガレキ撤去などの支援活動を一緒に行っていました。
そして、震災から数か月が過ぎ、少しずつガレキが片付きはじめ、被災した建物が取り壊されるようになりました。
人が減り、何も無い更地だらけになっていく町を見て 「何も無くなったこの場所に、人を戻す方法はないか?」 「 何か人が集まれるような場所は作れないか?」 こんな考えが浮かぶようになりました。
その想いをオンザロードの代表・高橋歩に伝えると「いいね!やろうよ!」と賛同してもらえたことが、この「LONG BEACH HOUSE」始動のきっかけとなり、今に至ります。
この「LONG BEACH HOUSE」は、地元の食材を使用したレストランや県内外の方々が宿泊できるゲストハウスも併設し、文字通り複合的な機能を備えています。
また、地域交流の一助となれるようなワークショップ・カルチャースクールや、 ビジターコースなど体験してもらいたい石巻の魅力たっぷりのアクティビティの準備もしていますのでご期待ください!
私たちは、「学ぶ、遊ぶ、食べる、飲む、そして出逢う」そんな空間創作を目指して、このプロジェクトを進めています。
今後も、進捗情報をこちらでお知らせしていきますので、応援よろしくお願いします。
【ロングと髙橋 歩】
【LONG BEACH HOUSE完成予想図】 comment (0) |
「LONG BEACH HOUSE」プロジェクト進捗状況
2014/06/10
こんにちは「LONG BEACH HOUSE」のプロジェクトリーダー「ロング」こと長井です。
今日は、「LONG BEACH HOUSE」の建設のこれまでの進捗情報をお知らせします。 「LONG BEACH HOUSE」プロジェクトの始まり・経緯についてはこちらの記事をご覧下さい。
【2013年12月上旬】 基礎工事が始まりました! 堀削・砕石工事を経て捨て、コンクリート処理、型枠工事に入りました。 【2014年1月下旬】 今年は例年より積雪量が多く、中旬からのスタートとなりましたが基礎配筋工事がスタートしました。
【3月中旬】 現場スタッフの方々が、雨や雪の中の配筋工事・型枠工事にご尽力いただいた結果3月10日に鉄骨建方を開始することができました。
【5月中旬】 現地の施工業者とやりとりを重ねながら、着々と工事が進んでおります。 こちらは、屋根下地材工事の様子です。
給排水工事の様子です。 現在は、埋設部給排水工事、屋根工事まで終了しました。
今年の冬の豪雪の影響や、被災地での資材不足等もあり、なかなか思うように進まない状況もありましたが、夏のオープンへ向けて、少しでも進んだ様子をお伝えできればと思います。 引き続き、応援よろしくお願いします! comment (0) |
「LONG BEACH HOUSE」プロジェクト 建設場所
2014/06/13
こんにちは! LONG BEACH HOUSEプロジェクトリーダー長井(ロング)です。 きょうの石巻は梅雨の晴れ間で気持ちのいい週末を過ごせそうです。 LONG BEACH でサーフィンでもしようかな。
今回はLONG BEACH HOUSE建設場所がどんなところだったかをお話しします。
実は私の実家があった場所で、先の震災で解体を余儀なくされました。 両親はたまたま第一波の津波(数十センチ)を見て、2階に駆け上がり難を逃れました。 親父が最後に駆け上がる時には水が足元を超えていったそうです。 第二波がどれだけの高さだったのか想像がつきますね。 再会したお袋の言った「今まで積み重ねてきた財産が一瞬で無くなった……」を今でも覚えています。
そんな場所に今、地元の人が集い県内外の人が訪れ、石巻の食材を使用したレストランとゲストハウスを備えたLONG BEACH HOUSEが建設されています。
【震災前】 草花が好きで庭中花や植木で一杯でした。
【震災翌日】 前の家が流され実家にぶつかっています。周辺では沢山の方々が命を落としました。 防災意識さえあればどんなに多くの方々が助かったかと思うと悔やまれます。
表からは入れず、裏の勝手口から瓦礫をかき分け両親を背負って救出しました。
【2012年2月】解体 住めないとは分かっていましたが、いざ解体が始まり実家が無くなると思うと涙が止まりませんでした。
解体中、上棟式の柱が出てきました。
【2012年2月】 とうとう更地になりました。
【2012年9月】 草刈、砕石で整地。
【現在】 実家で唯一残った木3年が過ぎやっと元気になって来たようです。
震災から3年3ヶ月が経ちLONG BEACH HOUSE建設周辺の残った家々もリフォームが済みました。 更には元の場所に戻ることを決意した方々や危険地帯から引っ越してきた方々の家が建ち始めました。 しかし、貯蓄をはたいてのリフォーム、二重ローンを抱えての新築という状況です。
私共の支援活動が、被災された方々をはじめ多くの方の心に届くよう、今後も懸命に事業を進めていく所存です。
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LONG BEACH HOUSEプロジェクト スペイン視察
2014/06/20
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。 LONG BEACH HOUSEプロジェクトリーダー長井(ロング)です。
今回はLONG BEACH HOUSE建設に当たり、スペイン視察に行ってきましたので、そちらのお話しをします。
なぜスペインかと申しますと、石巻の代表的な観光地、「宮城県慶長使節船ミュージアムhttp://www.santjuan.or.jp/」には、日本における20世紀最後で最大のガレオン船である、サン・ファン・バウティスタ号があります。 このサン・ファン・バウティスタ号は、今から400年前、慶長遣欧使節として(慶長19年(1614年)仙台藩士・支倉常長が貿易交渉のためスペインへ渡りました。
またスペインは石巻地方と同じリアス式海岸があり地中海に面しているので、石巻同様、魚介類の水揚げが豊富な土地でもあります。
そのような歴史的背景や地形の共通点から、LONG BEACH HOUSEのレストランで地元の食材を使用したスペイン料理を提供することに決まりました! そこで、より本場の空気を再現出来るよう、今回スペイン視察へ行くこととなった訳です。
スペイン視察の様子を写真と一緒にご紹介させていただきます!
【バルセロナの町並み】 市条例で統一されている街並みの中には、ガウディ作のカサバトリョがあります。
【バルセロナ旧市街地にある立ち飲みバル】 ぎゅうぎゅう詰の中、立ちながらお酒を飲みます。壁一面天井近くまで並べられたワインなどの陳列は圧巻です! 元々は地元の人たちばかりでしたが、今では観光客が8割を占めるとのことです。
【サン・ジュセップ市場】 いろんな食材が綺麗に陳列されていて、色彩豊かで見ているだけでも楽しい。
【バルセロナ旧市街地にあるスペインタイルショップ】 あれもこれも欲しくなりました。 もちろん買ってきました!ロングビーチハウスのどこかに貼られることでしょう。 ちなみに女川希望の鐘商店街にもスペインタイルの絵付けを体験できるお店があります。 「みなとまちセラミカ工房http://www.ceramika-onagawa.com/」
【オープンカフェ】 バルセロナ市内の歩道は幅が5~6ⅿ程あり、飲食店はオープンカフェとなっています。 なぜか昼間から飲んでいる人が必ずいてお喋りを楽しんでいるようでした。
【ピンチョス料理居酒屋】 小さく切られたパンに地元の食材をいろいろのせ、たくさん楽しめました。
今回視察したスペインの雰囲気を、レストランの内装や提供する料理に生かしていきたいと思います。
LONG BEACH HOUSEでは、石巻の食材を使い料理を提供し、地産池消を進めていきます。
新鮮な食材が豊富にある石巻だからこそのスペイン料理をご期待ください! comment (0) |