厳しい冬もようやく終わりがみえ、出逢いと別れの季節、春がやってきました。
こんにちは。旅行班のシーサーです。
私事なんですが、三月末をもって、オンザロードを引退することになりました。
最後にあたる元気トリップ。やっぱり気持ちを抑えきれず、涙が溢れてしまいました。
7月16日に宮城県に足を踏み入れて8ヶ月。長かったような短かったような、、今思えば泣きっぱなしの期間だったような気がします。
実は僕は、こんなに長くボランティア活動を続けるつもりはありませんでした。というのも、長く地道に頑張ろうと決意するきっかけがあったからです。
七月下旬、当初の自分の中でのボランティアの活動期間は10日間程度。ボランティア生活も残すところ2〜3日というある日、僕は引っ越し班という班に属し、避難所から仮設住宅への引っ越しをお手伝いしていました。そんな中出会ったあるお母さん。その人は常に明るく、笑って、冗談を言って、家の鍵を忘れて避難所まで戻るという愛すべきおてんばな人でした。
でも、荷物を運んでいる際 (お母さん大きな部屋にあたってよかったね)
何気なく発した一言に
(もう大切なものも、大切な人も流されちゃったから、こんな大きな部屋いらないんだけどね、、)と、泣き出してしまいました、、
何も声をかけてやれない。何か東北の人のために力になれないかと沖縄を飛び出したけど、無力な自分が悔しくて、悲しくて、テント村に帰って一人で泣くしかありませんでした。
そんな中、ボランティア仲間が、相談に乗ってくれて、話を聞いて一緒に涙を流してくれました。その時、涙を共有できる人がいるというのは、ほんとに心が救われるんだなということに気づきました。悲しみを消してあげることはできないけれど、一緒に寄り添うことはできる。その後お母さんと再会し、話をして、泣きました。このお母さんとの出会いと、仲間との出会いが、またまだやれることがある、と決意するきっかけを与えてくれました。
その後、けいすけさんが基盤を作ってくれた(石巻☆元気トリップ)に、リーダーヒロ兄に誘われ、引き継ぐことになりました。右も左もわからないまま、手探りで前に進み、迎えた初のトリップ。人を幸せにしたいという気持ちと気持ちがリンクして、嬉しくて泣いたのを鮮明に覚えています。
元気トリップに携わり、たくさんの笑顔、元気、涙と出会いました。素敵な出逢いもありました。悔しさや悲しみも味わいました。それらすべてに感謝です。本当に幸せだなと感じます。支えてくれる仲間がいる。厳しくしてくれる仲間がいる。石巻で過ごした期間すべてが宝物です。
オンザロードを離れることになっても、石巻にじっくり関わっていきたいと思っています。
石巻・女川の人、そして周りのすべての人を笑顔にしたい。幸せにしたいという想いは変わりません。
その広がっていく笑顔の輪を広げ、より多くの人が元気になるような場所を創っていきたいです。
また石巻で、震災に立ち向かうという意思によって生まれたご縁が交わる日を楽しみにしています!!
>以下事務局より
シーサー、お疲れさまでした!そして、本当にありがとう!
これからも長く続く、石巻の復興。。。
立場を乗り越えて、共に石巻の皆様とワンチームで頑張りましょう!
石巻の皆様、これからもオンザロード、そして1市民として活躍するシーサーを、
末永くよろしくお願い致します!
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