平和の火キャンドルナイト☆in石巻
2012/06/22
2012・6・21 夏至
今年も半年が過ぎ、気づけばもう夏ですね。 昨日の夏至はとても穏やかな夕空でした。
こんにちわ、仮設班”エツ”です。
その夏至、そして冬至にキャンドルナイトをしている方がいます。 カーシェアリングという 仮設住宅や地域共有して車をつかうことを支援している ”オープンジャパンのたけさん”です。 そしてたけさん、この日には とても意味の深い特別な火を使っていらっしゃるのです。 それは、原爆の火なのです。
その原爆の火、私たちが月命日に行っているキャンドルナイトに貸して頂きました! その火を囲み、特別な時を過ごさせて頂きました。
原爆の火??って思いますよね。 もう60年以上もたっているものなのに残っているんです。 それは、福岡県の星野村で。 実際にオープンジャパンのケンさんが行ってくださいました。
ここで簡単に由来をお伝えするのは心苦しいのですが、 少し説明させて頂きます。
福岡出身の故山本達雄さんは叔父様の形見とし広島から原爆の残り火を カイロに移し持ち帰り、23年間自宅で灯し続けました。 あることをきっかけにその火は世間に知れ渡り、 星野村で管理することになったのです。
山本さんは当初、その火を見て憎しみや復讐の想いが強かったということでした。 そうですよね、この火はたくさんの人々の命を一瞬にして奪った恐ろしい火なのです。 けれども、山本さんは気づかれたそうです。 二度とこのようなことを起こしてはいけない、 平和な世界への願いを訴えなければならない火だと。
私はこの灯火を三日間お借りし、 キャンドルナイトを行う日まで火を守りました。 たったの三日間でもこの貴重な火が消えてしまったら・・・ と不安になり、それに伴いとても大切な想いになりました。 この火を23年間自宅で守り続けた山本さんは どんなに強い気持ちになったのだろう・・・と。 この日は来て下さった方にじっくり火と向き合って頂きました。
深い深いとても特別な時間でした。
最後に各々が火に自分なりの約束の気持ちを込め、 全ての火を消させて頂きました。
自然が起こす天災と 人間が起こす人災。 どちらも恐ろしい、人の命は尊いものです。 そして私たちが出来ること、 この震災のことも、戦争のことも忘れてはいけない、 次の世代、その次の世代までも 伝えていかなくてはと思いました。
キャンドルナイトは毎月月命日に行っております。 その月によって行う場所も内容も異なりますが、 亡くなった方への鎮魂の意を込め 是非お越しください。
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