石巻の松原町にてともしびを☆
2013/03/01
こんにちわ、生活支援班エツです。
今年も三月に入りました。 早いものですね。 石巻は少しずつ春の訪れを感じさせてくれるような温かな気候になってきましたが、 東北の冬はまだまだこれから!と言わんばかりに雪の降る日もあります。
そして、間もなく震災から二年を迎えようとしています。 ため息が出てしまうように長い二年と感じた方、 街の姿もなかなか変わらず、あっという間と感じた方 それぞれの二年だったんではないかと思います。
そんな中、石巻市の中でも被害の最も大きかった地区の一つ、松原町にて 3/10に追悼慰霊の集いが行われることになりました。 企画者は松原町の区長さん。 これまで、地元の方々とともにキャンドルを灯し続けている私達にお声掛け頂きました。 ”亡くなった97名の方の分の灯火を灯してください”と。
開催を決定してから、松原町に住む町内会の方々が協力し少しずつかたちに なってきました。 ”何人来てくれても構わない。ただ、たくさんの方にお知らせしたい。 そして、ここで手を合わせたいと思った方が立ち寄ってくれたらいい。” と区長さん。
まずは現場視察。 更地にはなったものの、まだまだ足場は整っていないところも多いです。 そして、松原町で被害に遭われながらも自宅を改装し、なんとカフェにして営業を 続けている、”カフェら・めーる”さんの目の前で行わせて頂くことになりました。 経験のないご夫妻が、思い切っての決断。 周りの方から、「ここにカフェでもあったら・・・」との声から始められたそうです。 暖かな日差しの入る明るい雰囲気の店内で温かなご夫婦が迎え入れてくれます。
キャンドルについては97個は手作りの灯籠を使い、その周りに瓶に入れたキャンドルを 灯そう!と決定。 ら・めーるさんでも瓶の回収を呼びかけ、私もネット上の呼びかけたところ、 200個近くの瓶が集まりました。 ご協力頂いた皆さん、本当にありがとうございます!
97個は和紙で周囲の包装紙を手作りし、ペットボトルの周りに貼っていきます。 その作業のお手伝い依頼を告知し、手づくりする当日、町内の方や私たちスタッフの 他にも、わざわざ埼玉から足をお運び頂いた方がいらっしゃいました。 瓶も送って頂いた上、直接作業のお手伝いに来ていただけるなんて、その想いに感動 しました。 金子さん、本当にありがとうございます!!
思い思いに折り紙を切ったり、絵を描いたりして仕上げていきます。 少しおしゃべりでもしながら、とも思うのですが、細かい作業って集中してしまって みんな無口になってしまいますね。
思いを込めた温かな灯籠が出来上がってきました。 この灯籠、大切に灯させて頂きます。
開催は3月10日14:00から、松原町のカフェ「ら・めーる」前で行います。 祭壇への献花やご焼香、黙祷、お茶っこコーナーや写真パネル展もあります。 灯籠は、17:00から19:00まで『ワタノハキャンドルナイト「祈り」』 と題して灯させて頂きます。
寒い中とは思いますが、思いのこもった集いになるかと思います。 町内の方々が初めてのことに手探りしながら作り上げてきました。 お近くにお立ち寄りの際は是非とも足をお運び頂けたら嬉しいです。 また、お近くの方々へお知らせして頂けると幸いです。 私達も想いを込めて灯させて頂きます。
comment (0) |
できる!をつくるスクール みんなの写真教室編 体験入学
2013/03/13
できる!をつくるスクール 開校♪ カルチャースクール『できる!をつくるスクール』を開校しました! 「あ、私でもやったらできるんだ!」 「はじめてだったけど、できちゃった!」 『できる!をつくるスクール』は、あなたの「できる!」をプロデュースします。
第一弾は写真家平井慶祐によるみんなの写真教室。 先日体験入学を行いました。
2013年2月23日(土) at レジリエンスバー
自分の体で「寄って」「引いて」人間ズーム!
街なかの干物はいい被写体!
街なかに面白いものは溢れてる!
どう撮ろうかな?
ペアで写真を撮って、、
見せ合います!
探索が終わったところでみんなで発表会! 2013年2月24日(日) at カフェら・め~る
いろんな角度から撮影。
一番綺麗だと思える位置で背景なども気をつけて。
何を撮影しているかと言うと、、
こんな写真を撮影してました。
何もないように見えて、、 こんな面白い写真が撮れたりします。
最後に集合写真! 2013年2月25日(月) at 女川アートギルドカンパニー&小野寺茶舗
平井慶祐のカメラ教室では技術は教えませんが(聴かれれば教えますが) 上手く撮れるかっこいい構え方は教えてくれます。 ズーム機能を使うのではなく自分がポジションを変えます。
商店街には面白いものがいっぱい!
店の中にも面白いものがいっぱい! (※もちろん許可を得て撮影してまいます)
お店に飾ってあった写真
かつての女川の街にあったお店の様子。 インターネットでこの写真を持っている人と出会って譲ってもらったそうです。
みんなで撮った写真を見せ合う時間が楽しいのです。
お店の前で集合写真を撮って授業終了。
体験入学は3時間だけですが参加者のみなさんに 非常に満足していただくことできました。
【体験入学者の感想】
とても楽しい時間であっという間でした。 ありがとうございました。(Cさん)
構え方、知らなかったです。みんなの目の数だけ 視点があることを実感。発見。(Tさん)
最高でした。(無記名)
体験入学はこのような感じで行われました。 いかがだったでしょうか? 本番の授業が気になった方は以下をご覧ください!
できる!をつくるスクール みんなの写真教室編
■時間割 DAY1 3月24日(日) レジリエンスバー:石巻市中央2丁目8-2 『石巻の面白いモノを撮ろう!』 カメラを持って街なかを探索して石巻の面白いモノを発見しましょう!
DAY2 3月27日(水) レジリエンスバー:石巻市中央2丁目8-2 『石巻の商店街の人たちを撮ろう!』 写真を通して石巻立町・中央商店街の人たちと仲良くなっちゃいましょう!
DAY3 4月6日(土) 女川アートギルドカンパニー:女川町浦宿浜字十二神60-3-3-5 『女川の商店街の人たちを撮ろう!』 写真を通して女川きぼうのかね商店街の人たちと仲良くなっちゃいましょう!
DAY4 4月24日(水) レジリエンスバー:石巻市中央2丁目8-2 『石巻の桜と●●を撮ろう!』 石巻一の桜のスポットで桜と●●の素敵な写真を撮りましょう!
DAY5 5月11日(土) あまの美容室:石巻市幸町5-11 『石巻の美人を撮ろう!』 参加者の女性陣にメイクアップしていただきモデル撮影をしましょう! ※男性も参加できますがメイクは女性のみとさせていだきます
DAY6 5月22日(水) 蛤浜:石巻市折浜蛤浜 『石巻の浜を撮ろう!』 素敵な浜の素敵な写真を撮りましょう! ※授業時間は全日程10:00~16:00を予定しています
■参加費用 1500円 ※会場使用料として、複数回受講者には割引有り
■持ち物 デジタルカメラ(一眼レフ、コンパクトデジカメ)、お弁当、防寒具、動きやすい靴、ワクワクする心。 (※フィルムカメラ、携帯カメラでの参加はご遠慮ください。)
■お申込み・お問い合わせ TEL:080-4394-1256 / MAIL:[email protected] (NPO法人オンザロード山村)
たくさんのご参加お待ちしてます♪ comment (0) |
お地蔵さんプロジェクト@石巻市南浜町
2013/03/14
こんにちは、生活支援班エツです。
東日本大震災から二年。 私たちに出来ることも日々カタチをかえていきます。
その日を迎えるにあたり、一つのプロジェクトのお手伝いをしました。
「被災地へ届けたい『お地蔵さん』プロジェクト」です。 (http://www.ojizosan.net/) 山形の方々が中心となり立ち上がったこのプロジェクト。
”亡くなられた方々の「いのち」を忘れないために・・・ そんな想いから、被災各地にお地蔵さんの建立を続けている方々。 お地蔵さんを通じて、お互いの「いのちの絆」を結び、 何十年、何百年と時代や世代を超えて伝え続けていくためにこの企画をされ たそうです。 また、このお地蔵さんは、岩手・宮城・福島の37市町村、約50箇所に建立 の予定ということです。
今回、その中でも一番最初に建立が決まったのが 石巻市南浜町、門脇小学校の真向かいでした。
2013・3・9 その建立式典・親睦会の開催をお手伝いさせて頂きました。
建立場所は土地の所有者の方が貸して下さり、 親睦会は門脇小学校のグランドで、 皆で心の中で手を合わせながら設営させて頂きました。
しかし、前日は吹いてなかった強風が襲い・・・暴風警報が発令。 こちらでの親睦会は縮小となり、建立式典と合わせての開催となりました。
最初に、お地蔵さんプロジェクト理事長 葦原様のご挨拶に始まり、 石巻実行委員長は吉野様。 その後、幕開けとなりました。
魂をお入れ下さったのは、洞源院のご住職でした。
静寂な時の中、みなさんが手を合わせ鎮魂の祈りを込めます。 150㎝くらいの大きなお地蔵さんの隣には小さなお地蔵さんが2体。 とてもとても柔らかく優しいお顔が印象的でした。
この後は山形の方々が用意して下さったお餅やおにぎりを頬張りつつ、親睦会 が始まりました。 餅つき保存会のある山形、そしてブランド米の”つや姫”のおにぎりを、石巻の 方々が笑顔で食べていました。 その中には亀山市長の姿もありました。
お地蔵さんプロジェクトの方は
人は、ただ一人では生きられない。
と言っています。
大切なものがたくさん失われ、様々な経験をされた方がたくさんいます。 けれどもお地蔵さんが、 一生懸命に立直り生きていこうとしている方々の 「やすらぎ」や「絆」となってくれることを願い、 私たちは共に応援していきたいと思っています。
こちらのお地蔵さんは 南浜町にあった旧ファミリーマートの駐車場の場所に建立されました。 あちらへ出向いても、どこで手を合わせたらいいんだろう・・・ そう思う方もいらしたようです。 もし、お近くへお越しの際は是非そばへ来て手を合わせて頂けたら幸いです。
みなさまのすべての想いを受け止め勇気づけてくれますように・・・
comment (0) |
今を生きる私たちにできること
2013/03/15
こんにちは、生活支援班エツです。
震災から二年を迎えるにあたり、石巻の各地でも様々な行事が行われました。 前回報告させていただいた「お地蔵さんプロジェクト」の他に、もう一つお 手伝いさせて頂いた行事の報告をさせて頂きます。
石巻市渡波地区にある松原町の区長さんからお声がけ頂きました。
「去年、あの日はここで亡くなった97名の方に妻と手を合わせた。 今年はもっと人がここへ集ってくれたらいいね・・・」
そんな区長さんの想いから、「渡波追悼慰霊の集い」を開催することになり ました。 渡波中心に活動してきた私達にもお声掛けはあったものの、地元の方々が中 心となっています。 準備、告知、前日の設営から撤収まで、みなさんの想いが一丸となっている ことを感じ、こちらもエネルギーを頂いたような気がします。
2013・3・10
震災から二年を迎える前日。 この前の日も暴風警報が出ていて、朝から強風の中、今回の主催者の阿部 区長さんと、常に中心になって動いて下さった石巻出身の小野寺さんが集 合時間よりも早く来てテントの準備をされてました。 この時点ではテントも張れていたのですが、風はどんどんエスカレートし、 お昼の時点でテントの足が曲がってしまうほどに。
結果的に、設置場所を予定地からは変更せざるを得なくなり、近くにあるア パートを風よけにすることになりました。
そして、この地域で犠牲となられた方の人数分、97個の灯籠をつくり火を灯 します。
こちらの灯籠は一枚一枚手作りです。 小さなお子様もおばあちゃんも、石巻の方も県外の方も。 みんなで想いを込めて作り、区長さんたちが重しになるようにペットボトル に土を入れてくださいました。
時間が近づいてくると、人々がたくさん集まって来て下さいました。 ご記帳をお願いしている間にも列はどんどん長くなっていきます。 松原町にお住まいだった方、ご家族が松原町にいらした方、近隣地域にお住 いの方。 たくさんの方々の再会の声があちらこちらから聞こえてきます。 ”久しぶり~!!!!どうしてたの?〇〇さん元気~?” ”あれ以来はじめてこっちに帰ってこれたよ” 手を握り合う方、抱きしめあう方、その笑顔には少しだけ涙を浮かべている 方もいて。 様々な想いに胸が熱くなりました。
14:46 黙祷
このあとはバルーン協会の方からご協賛頂いたバルーンを、みなさんと一斉に渡 波の空へ飛ばしました。バルーンの素材も環境に配慮されたもので、上空で自然 にかえるとのこと。
その後は渡波の獅子振流塾の方々が演舞に来てくれました。 子供達も強風であおられながら懸命に音を奏でます。 小さな獅子舞も出てきてくれました。
久しぶりにここ長浜で獅子振りが見れるということで たくさんの方が集まり、手を叩きながら楽しんでくださいました。 子供達が懸命に演舞している姿もまたとても微笑ましいです。
けれども、得たものの中にもかけがえのないものがある。 そんなことを改め感じさせてくれました。
17時からはキャンドルを灯す予定でしたが、天候が悪化し、とてもテントが 耐えられる状況ではなく、予定通りの催行は難しいという判断。
しかし中でキャンドルを待っている方もいらっしゃったため、近くにある「カ フェら・めーる」さんのご好意により、店内にて灯させて頂けることとなりま した。
ろうそくの灯りがほっとした空間を与えてくれます。 いらした方々は静かに灯火をご覧になってくださいました。
様々な想いの中で、本当に多くの方が集まってくださいました。 どう告知するか、何人来てくれるだろうか・・・ 主催する区長さんの中にも不安はあったと思います。 強風の中でも、足を運んでくださる方の為に、ずっと外で待っておられました。 多くの方が此処へ来て、再会して、安らいだ顔を見せて下さった。 その光景に区長さんをはじめとし、町内会のみなさんは本当に嬉しそうでした。
お手伝いさせて頂いた私達も光栄でした。
これからも必要な時に地域の方々のサポートをしながら、少しの癒しを与えられ るよう心遣いしつつ、そして”忘れないをカタチに”し続けて行けたらと思います。
遠くからお越し頂いたり、お声掛け頂いたり、当日もサポートしてくれたみなさ んにも感謝いたします。ありがとうございました。
comment (0) |