ニーズ班、尾崎遠征部隊
2011/09/08
石巻市の中心から北東に約25km、尾崎地区は、地震の影響で生活道路だった橋が落ち、6月末に仮復旧ができるまでほとんど震災後そのままの状態になっていた地域でした。
橋が開通してすぐに、石巻で活動するたくさんのボランティア団体が協力して泥だし、瓦礫の撤去と運搬作業を続けている地域でもあります。
8月末になってもまだ地盤沈下がひどく、地元業者さんが盛り土をしていますがそれでも冠水は止まらず塩が満ちてくると家の前の側溝などもご覧の通りヒタヒタ。
2ヶ月ほど、オンザロードも数日おきに尾崎遠征部隊として一緒に作業をしてきました。
この日は家屋の裏で重機で入れない場所にある瓦礫を、運びやすい用に重機が届く広場まで運ぶ作業。こういう時にこそマンパワーが必要です。
5ヶ月以上放置された畳はすっかり腐ってそのまま掴んでは崩れてしまうので、ふすまやカゴを利用して運搬します。
「おっ!ボランティアさんここまで運んでくれたの?おっしゃ任せとけ、すぐ持ってってやっから。」
重機を使っている地元業者のおっちゃんたちとの連携プレーで短時間で完了。
お次は、RQ市民災害救援センター(オレンジのビブス)のみなさんが土砂を詰めた土嚢袋を、一緒にダンプに積んで集積所へ運搬。バケツリレーで積み上げられた土嚢の山を切り崩して行きます。
みんなでやれば早いっ!みるみるうちに高く積まれた土嚢袋が減って行きました。
集積所へ向かうダンプの上で、班長のヤスがこう言いました。
「ふるさとが瓦礫の山だったら悲しいと思うんっすよね。片付けをしてキレイになったふるさとを見たらここにはもう住まないって決めた人たちも、絶対嬉しいと思うんっすよね。」
難しいことを考えるより、気持ちで動くタイプのヤスらしい熱い想い。
RQのヨシノさんも同じような気持ちで作業をしていると語ってくれました。
実際に、ボランティア団体が尾崎に入らせてもらって作業をしたことで、気持ちを新たにふるさとでの再起を決めた人がいるそうです。嬉しいですね。
尾崎のこれからが楽しみです♪
※オンザロードとしては瓦礫の運搬をメインに活動していたため、ほぼその作業が終わりあとは地元の業者さんが重機を使って引き継いでくれると言うことなので、現在尾崎での活動は終了しています。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ NPOオンザロード 本日の活動 8月30日 総作業人数 123人
<片付け> 活動地区:石巻市渡波、女川町出島 総側溝長:80m 廃棄物回収量:14t 終了件数:4件 作業人数:56人
<漁業> 活動地区:石巻市渡波、万石浦 作業内容:あさり狩り手伝い あさり収穫量:約50kg 作業人数8人
<ニーズ調査・受付> 活動地区:女川町出島(電話対応) 受付件数:9件 作業人数:1人
<引越し> 活動地区:石巻市 終了件数:2件 受付件数:3件 作業人数:3人
<店舗再生> 活動地区:石巻市 継続件数:6件 作業人数:22人
場所①:ラーメン屋 内容①:解体、壁剥がし
場所②:飲食店 内容②:ペンキ塗り
場所③:自転車屋 内容③:看板ペンキ塗り
場所④:居酒屋 内容④:皿洗い、清掃
場所⑤:ブティック 内容⑤:石膏ボード貼り
<介助> ●仮設住宅・避難所のコミュニティ作り 活動地区:石巻市開成 活動場所:仮設開成第1団地 活動内容:お茶会、マッサージの提供 住民参加人数:16名 マッサージ提供人数:10名 作業人数:8人
●仮設風呂 活動場所:石巻市渡波地区 活動場所:渡波保育所 入浴者数:31名 作業人数:2人
<ものづくり> 活動地区:石巻市 活動内容:復興デパート出店交渉、浜のミサンガ作品チェック 活動人数:3人
<フリーペーパー> 活動地区:石巻市 活動内容:第3号編集、デザイン、校正 作業人数:3人
<ボランティアビレッジ運営> 食事、洗濯、掃除、設備、物資管理、撮影、災害対策本部、 旅行準備、祭準備
作業人数:17人
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