大漁旗再生プロジェクト
2012/01/30
こんにちはモノづくり班の鉄太郎です
今回のブログはモノづくり班のもう一つの活動で半年前からずっと温めてきた活動を紹介したいと思います
「大漁旗再生プロジェクト 」
半年前の事です、たまたま車で通りがかった道から崩壊した薄暗い建物の中から艶やかな色の大漁旗がよけいに目に飛び込んで来たのを憶えています
救い出そうと中に入るとダンボール5個分の大漁旗がありました
そうしているとタイミング良く向かいの人が帰ってきたので、お話を聞くと
僕たちが活動していた渡波地区で一番大きな香取丸のものだと言う事がわかりました
連絡先が分かるということで早速、船主さんと連絡を取ってみました
僕たちの活動を応援して頂き是非使って下さいと言うことで譲っていただくことが出来ました
ただ何十枚という数の大漁旗が纏まってあるのかが疑問だったので聞いてみると、新しく船を造る際に知人や親戚、漁師仲間から豊漁、海上安全を願う
祝い旗として送られるものだと言う事がわかりました
それが分かった時、まだまだ津波の被害を受けた大漁旗がまだまだ沿岸部にあるはずだと思いさっそく、牡鹿半島の方へ行ってみることにしました
東浜のお父さんに僕たちの活動を話すと漁師仲間に声を掛けてくれて
お昼を終えた浜の漁師さん達がダンボールを抱えて集まってきました
結局、200枚程の大漁旗が集まり 大漁旗を再生するプロジェクトが始まりました
泥だらけの大漁旗をデッキブラシで何度も擦って洗濯し 300枚近くの大漁旗を干しました。
大漁旗と出会ってから陰ながら着実に進め、やっと皆さんにお見せ出来るところまできました
大漁旗という思いの込められた旗を余すことなく大切に使いたい、そして魅力あるかたちで蘇らせたい。そんな思いでかたちにしていくのには半年という時間はアッという間でした
そして、まだ始まったばかりですが、お母さん達と一緒にものづくりが始まりました
汚れの目立つ部分は裂いてさをりに織り込むか、編んでブレスレットにすることを考えました
そうすることで汚れが目立たなくなるからです
今回は与喜舎の及川先生の工房をおかりしてブレスレットのワークショップを行ないました
牡鹿半島の福貴浦の浜のお母さん達です
さすが浜のお母さん、網で慣れているのか上手に編んで行きます
第1回目はまず、編む練習
宿題だ。とか言いながら練習用に持ち帰るお母さん達
とても真面目です
お母さん達は牡蠣の養殖をしていたお母さん達です
まだ仕事はありません、働き者のお母さん達は家でじっとしている自分に罪悪感を感じてしまう様です
震災から10ヶ月以上が経ち、みなさん被災状況は違う中それぞれに新しい生活に向けて歩み出している時期です。瓦礫が見えなくなった今、目には見えませんが頑張っています
お母さん達と話しているとこんな事を聞く事ができました
震災直後は生きる事で精一杯で不安なんてものは無かった、今になってこれからの生活がどうなって行くのかが不安になるの、、大変なのはこれからなのよ、、忘れて欲しくないわ
その話を聞いて、やっぱり今の自分に出来る事はものづくりをする事で少しでも明日への希望を持ってもらう事だと再確認する事ができました
それには商品としても魅力ある物で良い品質のものを作り、売り出す
多くの人に知ってもらえたらと思っています
その為にもこのワークショップはとても重要です
と言いつつも楽しい時間が過ぎていきますが、、
復興商品としてだけではなく良いもの作りたい
大漁旗は日本の印染め、筒染めと言った伝統技術で作ったものなので
世界に向けて発進できる素材です
現に一度、日本の経済産業省クールジャパンの依頼を受けて
フランスのカンヌで展示した際に盗まれたことがあります
逆に評価されたと言う事がわかり嬉しかったものです
その時のスタッフの方から、日本の伝統的なものを再利用しているところが
尚更評価されたということでした
自信を持って、日本そして世界に向けてここ石巻から船出します!
アイテムとしては帽子、巾着、トートバック、アロハシャツ
ハーフパンツ,ワンピースなどなど
復興デパートや野外出店、WEBSHOPにて販売していきます
お母さん達が作ったブレスレット、復興デパートで販売する予定です
復興デパートは再開した地元の商店を応援する為
ネット販売を通じて石巻の良い商品を紹介しています
良かったら覗いてみて下さい
ブレスレットの方は二月中旬販売予定ですので、またその時になったら告知させていただきます
どうぞお楽しみに!
「復興デパート」 http://www.fukko-department.jp/#1_2
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